日本ハムの中田翔内野手（３１）が２５日、自身初の本塁打王へ、本拠地の“ラッキーゾーン”設置と、“フェン直査定”を訴えた。

　今季自己最多３１発を放ちながら、初の本塁打王には楽天・浅村に１本及ばなかった中田。外野のフェンスが５・７５メートルと、１２球団の本拠地で最も高い札幌Ｄでのキングは他球団よりも不利であることを主張し、「札幌Ｄを小さくしてもらいたい」、「ラッキーゾーンつくってよ」と本音を漏らした。

　ソフトバンク、楽天、ロッテの本拠地で外野フェンスの前に“ラッキーゾーン”とも言えるテラス席を設置。日本ハムがリーグ最少８９本塁打に終わったように、札幌Ｄのアーチはハードルが高いが、中田は「そこで４０本打てたらすごく自分自身の価値も上がる」と燃えている。

　この日は育児に影響を与えた「第１３回ペアレンティングアワード」のスポーツ部門を受賞し、都内で行われた授賞式に出席。３児の父として「野球以外のことで評価してもらったのはすごくうれしかった」と喜びを口にしながら、愛する子供のために“フェン直査定”も要求した。

　今季は、栗山監督が「１０本は損している」というほど、本拠地でフェンス直撃の当たりも多かった。子供からも期待をされた本塁打王を逃した悔しさもあり、他球場では本塁打の可能性もあるだけに「査定も球団に交渉したいなと思います」と、年俸２億９０００万円からの昇給を願っていた。
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